ロシアで母になる

国際結婚、ロシアで出産、そして母になった私。波乱万丈な日常ブログ

嘘のようで本当にあった話!ロシアで入院#2

モスクワからカンカルです。


前回の記事では、皆さんに怖いを思いをさせてしまったようですが、反響もありました!たくさんのコメントありがとうございます!

 

さて、前回はロシアの無料病院について書きましたが、今回は無料病院の中にある有料病棟について書きたいと思います。ロシアの無料病院は学習済み、しかもそれから5年という月日が流れていたので、ロシアで生きる術を多くの経験で習得していたつもりでいました。

 

でも・・・ここでもびっくり仰天の世界を見ることになります。

 

2度目の救急車

今回も切迫流産…。次女を授かって6週目、新年を迎えた1月、旦那の実家に遊びに来ている時でした。深夜マイナス20度。またも腹痛と出血があったため救急車を呼びました。

 

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でも、私は学習しています。義母のアドバイスもあって、入院バックの中に、贈答用のお菓子、日本円で1000円程度のお札を数枚持って行きました。(以下:感謝の気持ち)

 

今回は義母が付き添ってくれました。まずは第一交渉。感謝の気持ちを渡し救急車の医者に希望する病院を告げます。わずかな感謝の気持ちで対応も変わる…悲しいかな、これも長年のロシア生活で学んだこと。無事に評判のよい総合病院に到着。

 

診察を待っている間、蘇る5年前の入院生活。カッターの刃、トイレの中のシャワー室・・・不安で義母に弱音を吐いてしまった私・・・。義母は言いました。

 

「任せなさい。なんとかするから」

 

恐れていたカッターの刃は、たぶん日本で使われている、チクッと針で穴をあけるタイプのものになっていて痛みはほとんど感じずに済みました。採尿は相変わらず入り口の狭いビンでしたが笑。診断は、「切迫流産。入院です」

 

診察室からでると義母が言いました。「話はつけたから大丈夫」。最初は有料病棟に空きはないと言われたそうです。でも、あるんです、予備に空けてあるベットが。交渉成立。早速「感謝の気持ち」が役に立ちました。

 

有料病棟へ移動

病室へ向かう途中、無料病棟の廊下のソファーにうずくまる女性、涙を流す女性を何人か目撃。ここでも朝まで待たされる患者さんがいるんだ…と思っていたのですが、後々あの女性達の正体を知ることになります…。

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有料病棟はキレイでした。病室にはベットが4つ、各部屋にトイレがあり、他に冷蔵庫や電子レンジに湯沸かし器、テレビもついていました。シャワー室は共同でしたが部屋も暖かく幸せでした。

 

同部屋には私と同じ切迫流産の患者さんが3人、一人は切迫早産で大きなお腹の妊婦さんでした。年齢が近かったこともあり意気投合。こちらの病院は、面会が時間内なら自由だったので、昼間はにぎやかで退屈することもありませんでした。あの事件が起きるまでは・・・

 

昼寝を襲ったまさかの出来事

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入院生活は朝の検温から始まり、午前中には注射や点滴があります。その後昼食をとると眠くなって、いつもお昼寝タイムがありました。その日も、同室のみんなはすでに深い眠りに入っていて、私もウトウトしている時でした。

 

物音がして病室のドアを見ると一人の男性が立っていました。私は彼とばっちりと目があったのですが、彼は軽く会釈すると一番ドアに近いベットに向いイスに腰掛け、寝ている女性の顔を覗き込む素振りを見せたんです。

 

その行動があまりにも自然だったので「あ~レーナのところにお見舞いに来たんだな」と思い、いつまでも視線を送るは失礼だと思い背を向けて横になっていました。

 

それからしばらくすると、レーナが大きな叫び声をあげました。「私の携帯がなくなっている」と…。

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少し前にお見舞いにきた男性の話をすると…そんな人は来る予定がないと言うのです。そうです、盗まれたんです、その男に!買ったばかりのスマホを…。

 

その後、看護婦さん情報で、過去にも病室で携帯がなくなった事件はあったようです。面会が自由というのもリスクがあるのだと思いました。おそロシア…。

 

真夜中、革ジャン男の正体は・・・

 

私たちの病室の窓の外は中庭で、反対側には無料病棟の治療室がみえます。その日、私達は消灯後にもかかわらず、明日退院する人もいたのでおしゃべりに夢中になっていました。その中、窓際にベットがあるイリーナがやたらと無料病棟のほうを見ていたのです。無料病棟は電気も消えて真っ暗なのに…。

 

突然イリーナが言いました。「電気がついた。はじまるよ」

 

確かに治療室の一室に電気がつきました。そして、カーテンの隙間から黒い革ジャンを来た男の姿がチラチラ見えます。不自然ですよね。深夜の産科病棟に革ジャンの男…。

 

実は、これ、違法の中絶手術だったらしいのです。理由があって証拠を残したくない女性が斡旋業者を通してやって来ます。これは、決まった曜日の決まった時間に行われていて、通報を恐れている男は、いつでも退散できるように着替えていないとか。

 

そんなのないでしょ~という私に切迫早産で一番入院期間が長く、無料病棟から有料病棟に移ってきたイリーナは言います。

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「本当だよ。入院する時実際見ちゃったし。ソファーで泣いている女の子と話もしたから」

 

そういえば…私が救急車で運ばれたのも深夜で…いました、無料病棟の廊下に不自然な私服を着た女性達が…。ベットを待つ患者さんだと思っていたのに…。

 

ショックを隠しきれない私に、同室3名は「あってもおかしくない」と冷静。それより、不衛生だと文句ばかり言っていました。まだまだロシアを知らないな…と思った出来事でした。

 

新しい入院患者

その翌日、1人退院し空いたベット。残った私達は、どんな人が来るかな~とわくわくしていたんです。新人さんは、歳は50歳くらいで、翌朝婦人科の手術を控えていました。気持ちの若いナージャは話もおもしろく、楽しい時間を過ごして就寝。

 

早朝、私は変な音で目を覚ましました。暗闇に「シャ、シャっ、シャカシャカシャカ」と不気味な音が響きます。恐怖を感じる中、目を開けてみると、これから手術に向かうナージャがベットの上に座って何かをしているのを確認できました。でも、暗いので何をしているのかは分かりません…。

 

そのうち看護婦さんが来てナージャは運ばれて行きました。

 

そして起床。イリーナが興奮して話してくれました。「ちょっと朝の音、聞こえた?もう信じられない!ナージャったら足のかかとケアしてたんだよー」

 

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え~あの音はかかとケアだったの?手術前に全身綺麗でいたかったのかな…。

 

全身裸で毛布に包まれ戻ってきたナージャは麻酔のため眠っていました。かかとを確認したい衝動にかられましたが、やめました😂。いや~いろんな人がいるもんです!おもロシア^^

 

おわりに

実は、入院中に翌日ニュースになった事件もありました。深夜外から聞こえてきた悲痛な叫び声は今も忘れることができません。今思えばこの時の入院生活もあっと驚くことの連続でした。そして、また一段とたくましく動じない母になった気がします。でも、もう怖いものはないでしょーと思った私は甘かった…。あの日から今もなお、修行の日々です。でも、みなさんが怖い怖いという程怖くない…感覚は完全に麻痺していますね^^

最後まで読んでくれてありがとうございます!

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