ロシアで母になる

国際結婚、ロシアで出産、そして母になった私。波乱万丈な日常ブログ

子供の乗り物恐怖症を克服。その原因と私達の対策

先日長女が10歳の誕生日を迎え、私も母親10歳になりました!この10年の間、子育ての事で、何度か胃潰瘍になった程悩みに悩んだ経験があります。市の子供センターに相談したり、病院で話をきいたりと出来ることは何でもしてきたつもりです。ネットや書籍などで情報収集を試みましたが、私が知りたい情報(同じような体験記)が少なく、有効な解決策に辿り着けず・・・辛かったことを覚えています。

私と娘の経験がもしかしたら誰かのお役に立つかもしれない、同じような悩みで不安を持っている方の参考になれば!という思いでブログに残すことにしました。 

 

乗り物好きの娘が、乗り物が怖くなった恐怖体験

カンカルの長女が2歳になる頃でした。それは、モスクワから日本へ戻る深夜便での出来事です。長女は10か月の時にすでに飛行機デビューしていたので、その時は2度目の長距離フライトでした。長女は、魔の2歳児らしく、それなりに手はかかりましたが、特段成長に気になる点はありませんでした。

 

深夜便、食事を終えると機内は暗くなりました。二席に横になって順調に寝てくれた長女ですが、一時間後、突然目を見開いて泣き叫びました。悪い夢でも見たのでしょうか。声をかけ、抱っこしようとしましたがますます暴れだしました。この状況で抱っこしようとすれば逆効果でさらに激しく泣くことは分かっていましたが、ここは逃げ場のない機内。黙って見ているわけにもいきません。

私がオロオロしていると・・・私達の周囲を大人達が囲みだしました。暗闇の中、後ろの座席越しに顔が二つ、前方の座席越しに顔が二つ、サイドからも顔が二つ、三つ。。。みんな揃って私を責めました。親なんだから早く抱っこして何とかしなさい!と。。。長女はいよいよ激しく泣き始め、私も身体が震えだしたのを覚えています。CAさんの誘導で暴れる長女をなんとか抱きかかえ後方に移動。そこで長女は泣き疲れ着陸まで眠り続けました。

車以外の乗り物に一切乗れなくなる

その日から、あれだけ乗り物が大好きだった長女が、車以外の乗り物に一切乗れなくなりました。そして、薄暗い場所に入ることも難しくなりました。暗い飛行機の中で顔だけが何個も浮かび上がっていて、怒っている様子が長女の頭の中に残ってしまっているようでした。

小児神経科受診、市の子育て相談の利用

小児神経科、市の子育て相談なども利用しました。そこで言われたことは、2歳前後の時期というのは、様々な感情「怒り、恐れ、愛情、嫉妬など」が育つ時期。まさにその大切な時期に、長女はとてもとても怖い体験をしてしまった。解決法は、成長を待つ事。そして、あなたには私がいるから何があっても絶対に大丈夫だと伝え続けること。しばらく乗り物の話はしないこと。などでした。

離れて暮らす旦那の反応

モスクワに残っている旦那にすべて話しました。最初は理解できないようでした。当然かもしれません。それに、私が慣れない土地での育児に疲れ果て、日本にいたいから嘘とは言わないが少しオーバーに言っているのではないかと思ったようです。

乗り物に乗れないというのは、国際結婚の私達夫婦には生活を左右するあまりにも大きな問題でした。飛行機に乗らなければモスクワに帰れないのですから。成長を待つと言うけれど、いつまで待てばいいのか・・・。とても不安で気が狂いそうになりました。けれど、子供の前でそれは見せられません。一切乗り物の話はせず2か月経った頃です。

挑戦「バスに乗ってみる」

私の悲痛の声が届き、旦那が日本に来てくれました。長女は、怖がりなところはありますが、元気で明るく順調に成長しているかに見えました。飛行機の帰りのチケットを変更する期限も迫っています。私達はバスに挑戦してみることにしました。

「今日はたくさん歩いたら帰りはバスで帰ろう~」と私が明るく言うと、長女は「やった~そうしよう」と答えました。バス乗り場までなんの抵抗もなく到着しました。

バスのドアが開き、乗ろうとした時です。中に乗っていた年配の方が娘を見て言いました。「まぁ、かわいい。さぁ、乗って」。娘は急に怖くなり激しく抵抗、乗ることが出来ませんでした。

すべて見ていた旦那が、問題の深刻性を理解し、ロシア帰国延期を決断しました。 

娘の変化

それから、なんの解決法も見つからないまま時だけが過ぎて行きました。私は自分から乗り物の話は避け、娘からの一歩を待つことにしました。不安でした。日本に帰国してから5か月、長い別居状態が続き、娘はロシア語をすっかり忘れてしまいました。離婚になるかもな・・・などと考えだした時です。

娘がテレビを見ていて言いました。「電車に乗ってどこかに行きたいな」と。うまく言えませんが、私には娘が何かから吹っ切れたような、とても自信のある顔に見えました。

乗り物恐怖症を克服

それから、娘はあらゆる乗り物をクリアしていきました。心配した飛行機にも無事に乗れ、私達カンカル家もまた一つになりました。長い長い5か月半でした。私達親が出来たことは「待つ事」と「安心させる事」だけでしたが、なんとか乗り越えることが出来ました

おわりに

10歳になった長女はあの日の出来事を全く覚えていません。今でも怖がりで私への依存が強く、それはそれで別の心配ですが、子供は日々成長している!と信じて見守っていきたいと思います。。私達の体験記が、誰かのお役に立つことを願って。

 

みなさんの今日が笑顔多めの一日になりますように。最後まで読んでくださりありがとうございました。